作者のドウス昌代の本を以前読んだ事があって、イサム・ノグチの多面性を鋭くかつ繊細に描いていたのが印象に残っている。ドキュメントも書け、イサム・ノグチや山口淑子などアーティストのクリエイティブな側面の描写も満足できる出来であり、国際結婚をしている(と思われる)だけあって、日米両国の文化的な理解も問題ない。
日本とアメリカとの間を終生に渡って生きたイサム・ノグチは作者であるドウス・昌代にとって格好のテーマであっただろうし、そのドウス・昌代があの「東京ローズ」について書いていると言う事実を知ってしまっては、当然ながら読まないわけにはいくまい。
調べてみると残念ながら絶版のようであり、もう半年もあきらめていたのだが、たまたま神保町を巡っていたら出会ったので購入に踏み切った。
イサム・ノグチはわりと面白かったし、平積みにされてそれなりに売れていたようなので、東京ローズも機会があればオンデマンドでいいから再版してほしいものだと、切に願う。
■もう一冊読むなら
・『イサム・ノグチ〈上〉―宿命の越境者』
日米の間で揺れた彫刻家。象徴としての父親を持たず、山口淑子(李香蘭)やフリーダカーロら女性アーティストとの交遊等、作品だけでなく内面に迫った良書。
建築家は最近でこそ、デザイナーとの境界線があいまいになって、様々な経歴の人間が建築に携わるようになってきている。
建築家という職業には、僕はクリエイティブディレクターとエンジニアの2つの側面があって、日本においては後者の面が他の専攻の人間が建築に入ってくるのを拒んでいるような気がする。
海外には優れた例外もある。ミュージシャン出身のダニエル・リベスキンドや、メディア出身のレム・コールハースなど。
「佐藤可士和と幼稚園をつくる」のような、建築とプロダクトを初めとするデザイナーとのコラボレーションが進んできている現在、デザイナーへの道っていったいどうなってるんだろう、と思っていた。
完読前の感想ですが・・・
ただ、建築と違うのは製造単価が安い業界だから、
自分でプロトタイプを作ってみることができるし、
若いうちから仕事をもらいやすい。
だから、何かと若い頃にアカデミックな肩書きをつけたがるキャリア志向の建築家の卵と違って、デザイナーの卵は営業・宣伝・多作主義と、早いうちから「作ること」に向き合う。
登場デザイナーは、尾原史和(スープ・デザイン)、北川一成(GRAPH)、佐々木信(3KG)、佐藤直樹(ASYL DESIGN)、信藤三雄(contemporary production)、セキユリヲ(ea/サルビア)、祖父江慎(cozfish)、浜田武士、東泉一郎(HIGRAPH)、平林奈緒美の10名。
もちろん、インテリアデザイナーだったら、乃村工藝や丹青社、コピーライターや映像では電通、博報堂から独立するという王道ルートがあるというのを踏まえたうえで、
叶うか分からない無謀な生活を職業に変えてしまうデザイナー達の体験談はちょっと惹かれるものがあった。そんなわけでこの『僕はこうしてデザイナーになった』を手に取りました。
■こんな本も読まれています
・建築家への道
上の本の建築家バージョンです。今ではこういう本には出てくれないであろう、内藤廣、シーラカンスの小嶋一宏、妹島和世、鈴木了二、坂茂など計7名のインタビュー。
アルスラーン戦記の最新刊、暗黒神殿が発売された。
何日か千葉・埼玉方面で探したが、入荷日未定もしくは完売とのこと。
地方の書店ではカッパノベルスになったアルスラーン戦記はより入手困難に・・。
昨日ふじみ野駅ナカの書店でゲットしました。
11巻魔軍襲来でガッカリした人も、今回のアルスラーン戦記12暗黒神殿は楽しめるものとなってます。田中芳樹の突然の筆力の回復はどうしたんだろうと思わせる限り。
前回まったくと言って良いほどなかった伏線の回収と、幾つかの死亡フラグが、たっていますが、辛うじてメインキャラの死人は出ていません。
発刊速度が上がると、やはり文章に勢いがあります。
今回のアルスラーン戦記久々に買ってよかったと思います。
ネタバレ編は別途エントリーを起こします。
新ロードス島戦記の最終巻である新ロードス島戦記〈6〉終末の邪教〈下〉が発売。
ようやく完結した。今回はザ・スニーカー連載から間をおかずに発売されました。
ザ・スニーカー連載時はあらすじのみの掲載でしたが、大幅に加筆されての発売。ザ・スニーカー連載時とは、ラストのスレインとニースの会話などが変更されています。
ただ、今回は、新ロードス島戦記の完結だけでなく、ロードス島戦記→ロードス島伝説→新ロードス島戦記と続く、一連の水野良のロードスシリーズの完結篇でもあるので、いかんせん駆け足気味でした。
回収できなかった伏線は、外伝でフォローされるのかなぁ。
さすがに英雄となってしまったパーンはもはや伝説の人。ウッド・チャックの登場など、ナツカシキャラも登場しています。
パーンに関しては、死んだはずの母親が生きていたり(ネタバレでもなく、設定忘れ)、次の物語への伏線もしっかりと張られています。
・ニース、スパークのその後
・闇の森の蛮族のクエストの部分
・スパーク玉座奪還の戦い
・フィオニスとニース、ニース=ナニールを取り戻すまで
・前巻でライナを失った盗賊ギルドとその後
は、もう少し描かれていてもよかったのですが。逆にヴェイルなんかは連載時より、詳細なフォローが。
マーモ王スパーク、ダークエルフのゼーネア、闇司祭クローゼン、魔術師ヴェイル、魔獣使いエレーナ+亡者の女王ニース
かつてない癖のあるメンバーでの戦闘描写が少なかったのが残念。
しかし、年末12月になって、新ロードス島戦記の最終巻、来週はアルスラーン戦記の最新刊と、ライトノベル大家による作品が発売されます。い、忙しいなぁ、うれしいけど。
■ベアリングズ銀行崩壊の軌跡
たった一人のトレーダーが引き起こした損失で、ネームバリューのある銀行が破綻する。これは実際に起こった話。イギリスのベアリングス銀行を崩壊に導いたニック・リーソンの自著。最終的な損害額は800万ポンドともいわれる。
オンラインでトレードを繰り返していると、損失を体感できない。その延長線上にこの、ニック・リーソンのベアリングズ銀行の物語は存在する。
ぎりぎりのところで大きい利益を出すと言うことは、反面巨額の損失のリスクを抱えることに等しい。
ニック・リーソンが選んだのは、日経平均のオプションの取引。彼の運命をかけた取引は、阪神大震災時の日経平均につぎ込まれた。思惑を確信に変え、巨額の損失をだす。投資の反面教師として、読んでみるにいい本だと思う。
何かの損を、レバレッジを上げて取り返そうとする。
そうするといつの間にか、戻れないところにきているのだ・・・。
■留学に関するとっかかりとして
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建築デザインという専攻柄、海外の大学に活路を求めて留学する仲間が多い。自分もゆくゆくはデザイン系の大学院に留学したいので情報を集めてるのだが、実際に留学した人の話を聞いて情報を集めることになる。
留学情報誌や留学に関する本は多いのだが、大半は北米の語学留学に関するものだ。北欧のデザインアカデミーに留学をする為の情報や、ヨーロッパの国立大学で安い授業料で最先端のデザイン教育を享受する情報も手に入らない。
そして専攻を持って留学する場合、他の分野との最大の違いはポートフォリオの存在。ポートフォリオのつくり方、ポートフォリオの出来栄えで入学試験にパスするかどうかが決まってしまう。
面接よりも筆記よりも、語学よりもポートフォリオが重要。
デザイン・アート留学の全体的な流れが把握できそうです。入り口としてはわりとよさげです。『デザイン/アート留学のすすめ』、発売日も昨年の秋と比較的新しい。読み終わったらレポ書きます。
■概念のデザイン
うって変わって、本物のデザイナーによって書かれた書籍。『ひとつ上のプレゼン』のように戦略や戦術の本ではない。
デザイナーは内面を見つめなおす。内面と戦う。内面と溶け合う。
戦略や戦術が出てくる前の深澤直人、その人の内面と出会うことができる。
深澤直人は、アーティストではない。デザインにも良い意味で弱さがある。
だが、ある概念の輪郭としてデザインを駆使する力は、群を抜いている。
もう一回言ってみる。深澤直人は、アーティストじゃない。でもデザインやっている人間の大部分が深澤直人のことを肯定するはずだ。
なぜなら彼が概念を実体によってプレゼンテーションしているからだ。
深澤直人のあっさりとした語り口は、押し付けがましくない。それは自己の存在理由をデザインに投影したりしないからだ。
そんな気持ちでパラパラと目を通している
■まずは戦術論を。
デザインの戦略論について書かれた本は、よく見かける。デザイナーが自分の思想を展開するもの、批評家がデザイナーについて論じる本(作家論という)然り。
デザインに関する戦術論についてはあまり適切な本がなかったと思う。
『ひとつ上のプレゼン。』では、デザインにとっての戦術を駆使する場である戦場、プレゼンについて各デザイナー達の戦い方を取り上げている。
・タグボートの岡康道
・コピーライター児島令子
・我らが建築界からは團紀彦と竹山聖
タグボートの岡康道を知らなくても、電通の岡康道、湯川専務のCMの岡康道、『ブランド』の岡康道、そして日本初のクリエイティブディレクターである岡康道なら知っているかもしれない。
「コーヒーを入れながらね、考えるんですよ、スターバックスは何になれるのかなぁってね」
なにげなく見ていた新聞から打撃をうけた、あのキャッチコピーにまた出会えた。
そうスターバックス上場時の広告を作成した児島令子。
そして、プレゼンとしての建築。メディアとしての一面を持つ建築はどんな顔を持つのだろう。比較対象としての建築を面白く見ていきたい。
ビジョナリー・カンパニーを完読したので、次なる本達を。
マネジメントから離れて、デザイン系の本に行きたいと思います。
インハウスデザイナーとは、企業内のデザイナーの別称。先月のカーサブルータスでもサブ特集が組まれていたが、今見直されている企業内デザイナー“インハウスデザイナー”。
パッと目を通した感じ、“インハウスデザイナー”よりも、デザインジャーナリスト山本 雅也色の方が、若干強そう。デザイナーの必須条件は何か、インハウスデザイナーが論点として避けてきた点は何か?
企業内のデザイナーはフリーのデザイナーよりも確実に守られている。もちろん匿名性が強いなどのデメリットもあります。
制約のあるデザイナーである日本版インハウスデザイナーについて知識を増やしてみようと思います。
独白系の文章は、私は嫌いではないので、読んでみてもいいかなと思い、手にしました。
山本雅也氏は、テレビ東京系の番組にも出演しているようです。
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いい意味でライトなデザイン雑誌pen(ペン)の現在発売の12/1号。
特集は、『新世代クリエイターを養成する、デザインアカデミー』
取り上げられているデザインアカデミーはと言うと、
・スウェーデン:国立ストックホルム美術工芸大学
・ドイツ:グラフィックアート&ブックアート大学
・オランダ:デザイン・アカデミー・アイントホーフェン
・ドイツ:オッフェンバッハ造形大学
・デンマーク:デンマーク・デザインスコーレ
・オランダ:ヘリット・リートフェルト・アカデミー
・スイス:チューリッヒ工科大学
・イギリス:ロイヤル・カレッジ・オブ・アート
・ドイツ:ベルリン芸術大学
・韓国:サムスン・アート&デザイン・インスティテュート
・オランダ:デルフト工科大学
・ブラジル:ブラジル・アート&モード・インスティテュート
・日本:東京藝術大学
また、ファッション界の三大アカデミーとして
・パーソンズ・スクール・オブ・デザイン
・アントワープ王立芸術学院
・セントラル・セント・マーチンズ
が紹介されています。
パーソンズ・スクール・オブ・デザインは、Donna Karan,Marc Jacobs,Anna Suiを卒業生に抱え、アントワープ王立芸術学院はVeronique Branquinho(ヴェロニク・ブランキーノ)、コスメティック・ラベルの三木勘也を輩出し、セントラル・セント・マーチンズはJohn Galliano,Alexander McQueen,Antonio Berardi等、各ファッション・アカデミーともファッション・ブランドに関心のある人なら知らない人はいない程のメンバーが並んでいます。
このパーソンズ・スクール・オブ・デザイン、アントワープ王立芸術学院、セントラル・セント・マーチンズ、この卒業生の面々を眺めているだけでも、各ファッション・アカデミーの毛色が出ている気がします。
この他にも各デザインアカデミーの卒業生たちが紹介されています。
時間がある時にでもそのうちの何人かのウェブサイトを紹介しようと思います。
今号はカーサブルータスよりも密度の濃い特集じゃないかと思います。
最近の、pen、非常にレベルの高い特集を組み続けていると思います。
ビジョナリー・カンパニーでは、組織戦略の重要性を読み取りました。(読後感は後日とりまとめ)。
ビジョナリーカンパニーの経営・組織戦略なマクロ的な視点より、プロジェクトマネジメント、プロジェクトリーダーでない中でのプロジェクトへのかかわり方等もう少しミクロ的な視点に移行してみようと思います。
巷のサイト(わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるとかBabylon C@fe.とか)で好評として紹介されている2冊を読むべき本リストに加えました。
『アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法』と、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
位置づけとしては、
①組織・経営的視点:『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』
②プロジェクト志向の視点『アート・オブ・プロジェクトマネジメント、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
③個人研鑽・自己啓発の延長(ライフスタイルマネジメント系):『7つの習慣―成功には原則があった!』『第8の習慣 「効果」から「偉大」へ』
いずれも"スゴ本"ですが、プロジェクトマネジメント的な視点として、②の項を今回重点的に補いました。個人と組織、大局観と各個論、ミクロとマクロの中間を補完すべき書籍たちです。
実際に起業初期やある特定のプロジェクト有りきの組織の場合、組織のリーダー=プロジェクトリーダーとなる場合が多いので、プロジェクトマネジメント、プロジェクト・マネージャーの視点は重要な位置づけとなってくると思います。
■実践主義としては、プロジェクトマネジメント系の本では一歩抜けている印象
■amazon売り上げランキング4位!?アート・オブ・プロジェクトマネジメントより若干個人志向よりかも。
ちょっと生活習慣をいじって余暇時間を作るようにしています。
23時前就寝、5時起きとか。
■これから何度も復誦するんだろうなぁ。
サイバーエージェント某藤田社長が絶賛していた本。
調べてみると経営学のバイブル的な位置づけの本。
会社を経営する真の意味とは、時を超える会社をデザインできるかどうかということ。時を告げる力(時代を読む力)が重要なわけではなく、時を刻み続ける時計をいかにつくるかを、考えるのが経営者の仕事であるというくだりに引かれてつい購入。
■何がビジョナリーカンパニーと位置づけるのか?

まじめが一番
飛躍のために経営者・起業家は必読では?
飛躍のブラックボックスの内部を公開1は、P&GやSONY、フォードやディズニーなど、既に会社として成功してしまった事例を元にビジョナリーカンパニーと、企業規模が大きくてもビジョナリーでないコルゲート、ケンウッド、GMやコロンビアとの比較から原因を割り出した本でした。
しかしこれは最初から米国人でない僕でも知ってる企業たち。では、偉大ではない企業が偉大な企業(ビジョナリーカンパニー)に成長する鍵はなにか?発展途上の企業がビジョナリーカンパニーに生まれ変わる過程を探る。
■東京”セヴン?”ローズ
<読中記録>
・『ローマ人の物語24』塩野七生 70%
・『破軍の星』北方 謙三 95%
<読待一覧>
・『東京セブンローズ』井上 ひさし
・『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』ジェームズ・C. コリンズ
・『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』ジェームズ・C. コリンズ
<購入待一覧>
・『私がベアリングズ銀行をつぶした』ニック リーソン
・『告白』井口 俊英
・『ひとつ上のプレゼン。』眞木 準
ここのところ読んでいる本です。
三冊は左から順に
レム・コールハース、ベルナール・チュミ、カルロス・ゴーンに関するもの。
それぞれ自分に縁のある本を洋書で読んでいます。
まずは一冊目
KOOLHAASはメディア出身だけあり、内容的に非常に読みやすくなっています。さすがに多少の建築的知識は必要ですが、恐らくCasa Brutusを読んでいる位の人であれば建築専攻でなくても十分入っていける内容です。
ベクトルがどこに向いているかで邦題は「錯乱のニューヨーク」という題でちくまから出ていますが、英文で読む印象以上に難解で退屈なものに感じられます。
文庫で挫折した人にも原書で読むことをお勧めできるかと。
二冊目は、
建築と断絶というタイトルで山形浩生訳で出ています。さすが、山形浩生です。チュミであればこういった言い回しを好むだろうと、絶妙なポイントを抑えています。
翻訳はそれを専門にしている人によるものよりも、知識人によるもの方が(できることなら思想系)、読める文であることが多いように思います。
それは、背景に広がりがあるものの場合、尚更である気がします。
装丁も英語版と変わりません。
建築でコンセプチャルな色として赤が上げられますが(当のチュミもパリのラ・ヴィレット公園で赤い色を効果的に使っていますが)、本書も件の例に漏れません。
なぜ、今チュミなのか?
最近、仕事柄秋葉原に足を運ぶのですが、そこからチュミの作品があります。
結論から言うと、これはガッカリケンチクなのですが、一度”あの華やかりし”時代を再考してみることにしました。
そういえば、最近アンビルドな作家が少なくなって来てしまいました。
中国やドバイといった、どんなケンチクでも建てることのできる場所が増えてきて、しかもそれが地縁から切り離された状況になってしまっているからかもしれません。そして、ともするとあの時代の日本もそういう世相であったのではないか、とそんな気がするのです。
三冊目
さて、先日なんの前触れもなく日産の株主総会のリポートを書きましたが(過去ログ1 2参照)Carlos Ghosnという人に興味があります。
もしかすると、”一番”興味のある人間かもしれません。
レバノン人の彼が、何故ルノーのフランス、ミシュランのブラジル、そして日産の日本と渡り歩いたのか?彼の経営哲学というよりも、カルロス・ゴーンという人のルーツがどこにあって、彼の人格形成に影響を与えたのが何だったのかを回想している本です。
カルロス・ゴーンという人は実にシンプルに考え事を伝える人で、株主総会でスピーチを聞いたときにも日本人の僕でも難なく聞き取れるものでした。
しかしながら話し言葉にはやや訛りがありました、フランスのそれともちがっていましたが。
書籍でも彼のシンプルで明快な語り口はページをめくるのに心地よいです。
洋書をスピーディに読むことは、英語に対するハードルを下げるという意味で有意味であるといえるでしょう。経営者の本というよりも、話としても普通に面白いです。
![]() | ・Architecture and Disjunction Bernard Tschumi [コメント]邦題は「建築と断絶」。 |
|---|---|
![]() | Delirious New York Rem Koolhaas [コメント]S,M,L,XLと並び、いわずと知れたレム・コールハースの代表的な著作です。 |
![]() | Shift: Inside Nissan's Historic Revival Carlos Ghosn [コメント]いわずと知れたカリスマ経営者カルロス・ゴーンの半生の回顧録。彼のキャリアと思考がいかにして形成されたかを眺めることができる一冊。 |
ウェブ関連では、建築と旅とAjaxを組み合わせてサイトを作ってみようかと思います。結局のところ選択と集中という戦略から見ると、集約する方向は、建築、旅行、金融な感じがします。自分の特性というものはそう変えられるものではありません。
ある程度以上のクウォリティの読み物をとなると、多人数で自由投稿と言う形式は向いていないのかも知れませんね。web界隈のテキスト量というのは飛躍的に増大していて、最近個人サイトというのは不遇を囲っている気がします。
「絶望に効くクスリ」の第3巻です。
山田玲司は、Bバージンやカルマを書いていた作家です。
多少理屈っぽさはありますが、
その底に流れる熱さと愛が彼の作品を魅力的なものにしています。
ヤングサンデーで不定期連載をしているこの絶薬(ゼツヤク)ですが、
色々なジャンルの熱い人間と、山田玲司とのやり取りが描かれた革命的対談漫画です。
現在6巻まで出ているこの絶望にきくクスリですが、
3巻は群を抜いて心に染みたので購入して手元に置いておきたいと思いました。
ゲストは
・現在”燃え尽きるまでやりたいと”横浜FCにいる城彰二
・自由を突き詰めて愛を貫いた加藤登紀子
しかし、一番心に残ったのは、桑沢デザイン研究所出身の絵本作家五味太郎でした。
「地球は「愛」に満ちている。だけど、この「愛」ってのは、人間に向いていないみたいだね」
「子供にとって大人は有害である」
「逃げちゃってもいいんだよ」
「バカは感染する」
考えるのをやめちゃったら楽だけど、
楽しくないからしんどい思いしても考え続ける。
他人がどうあってもそれを批難する資格もないけど、
流されて同調する必要もないということ。
そんな基本的な事を思い出しました。
amazonでみつけました。
絶望に効くクスリ 3―ONE ON ONE
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091538134/
03:頭取野崎修平 3 (3)周 良貨 能田 茂 集英社 (2005/12/19)
ビジネスジャンプ連載
取締役島耕作銀行編とでもいったらわかりやすいのではないかと思います。ただし、島耕作と決定的に違うのは、セックスシーンがないことでしょう。
基本的にセックスで乗り切っていく島耕作と違い、頭取野崎修平は組織懐柔、組織改革というちょっと重い内容となっています。
もちろんそれは、モデルとなっているのが「松下」と、「破綻した某銀行」という違いもによるものなのでしょう。単純に出世ではなく、改革していかないと船が沈没してしまうので、。主人公が自分の属している組織を肯定できるか、そうでないかで切り口はだいぶ違うように思います。一つ言えるのは今時珍しい、骨太なマンガということです。
>>詳細をみる
04:アリーmy Love コンプリート・セット (Amazon.co.jp仕様)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2005/12/16)
年末年始一番時間をさいていたのがこのDVDボックス。
FOX系のドラマを見ていていつも思うのですが、
アメリカのドラマの俳優のギャランティーは、
おそらくシーズン単位でなく、エピソード単位で契約されているという点。
なので、出会いや別れが唐突なように感じます。もちろん国民性ということもあるでしょうが。
また初出後の評判によって急遽レギュラー化となる場合もあります。
アリーでもエキセントリックな弁護士ジョン・ケイジ、ルーシー・リュウ扮するリン・ウーすら、最初からレギュラーが約束されているわけではなかったとか。
買ってよかったと思える値段でした。(全巻セットで半額になっていたので)
2万円台で20数話×5シーズン楽しめれば、もうおなかいっぱい。
>>詳細をみる
今年は、本の紹介にナンバリングをつけていく予定ですが、これまでのところ紹介できているのはコミックとDVDという体たらく。
・・・先が思いやられそうです。
新年早々、人も少ないようなので、ここのところ読んでいて
これは良いなと思ったコミックを紹介してみようと思います。
01:ピアノの森 11 (11)一色 まこと 講談社

週刊モーニング”ぼちぼち”連載。連載誌上で毎週読めることはあまりありません。
音楽漫画では、「のだめカンタービレ」が流行っているようですが、
私は、このピアノの森を推したいと思います。
今もって、何が優れていると言うことができないのですが、
読んでみると嵌ってしまうのです。
もちろん、ピアノの森を読んでいるほどの漫画読みは僕の周りにはいませんので、
じっくりと話をしたこともないのが実際のところです。
癖もなく、取り立ててうまいわけでない画風。でも、そのスタイルの中で微妙に変化する表情・汲み取れる心情の変化に魅せられてしまうのかもしれません。
最新刊11巻では、幼い頃に出会った二人、主人公一ノ瀬海と、この巻でのヒロイン的な丸山誉子の再開までが描かれていますが、誉子の表情の変化を見ているだけで切ない気持ちになってきます。とりあえず読んでみようと思ったら4~6巻あたりを読むといいかもです。
もうかれこれ10年近く(途中3年程休載をはさんでいます)連載されていますが、古さをまったく感じさせないよい漫画だと思います。
>>詳細を見る
02:ONE OUTS 15 (15)甲斐谷 忍 集英社

ビジネスジャンプ連載。
賭博系野球漫画というカテゴリーがあるならば、その最高峰となるかもしれない漫画。直感的なイメージとしてはアカギが野球をやっているとでもいえばいいのでしょうか。
ヒット100万・失点‐1000万のワンナウツ契約、偽ナックルボール、ボールボーイによるサイン盗聴、バントしかできない塁間最速ランナーなど、敵も味方もフェアプレーとは縁遠く、努力とか根性を鼻で笑うような新感覚のベースボールが展開されています。
>>詳細を見る
やはりモーニングはいい連載を抱えているなという印象が強いです。次点でスペリオールとビジネスジャンプ。
チョイスしている漫画が”青年”漫画中心になっている時点で自分も年をとったのだと感じます。
ピアノの森は最近の漫画にはないぬくもりのようなものが感じられるのです。