建築家は最近でこそ、デザイナーとの境界線があいまいになって、様々な経歴の人間が建築に携わるようになってきている。
建築家という職業には、僕はクリエイティブディレクターとエンジニアの2つの側面があって、日本においては後者の面が他の専攻の人間が建築に入ってくるのを拒んでいるような気がする。
海外には優れた例外もある。ミュージシャン出身のダニエル・リベスキンドや、メディア出身のレム・コールハースなど。
「佐藤可士和と幼稚園をつくる」のような、建築とプロダクトを初めとするデザイナーとのコラボレーションが進んできている現在、デザイナーへの道っていったいどうなってるんだろう、と思っていた。
完読前の感想ですが・・・
ただ、建築と違うのは製造単価が安い業界だから、
自分でプロトタイプを作ってみることができるし、
若いうちから仕事をもらいやすい。
だから、何かと若い頃にアカデミックな肩書きをつけたがるキャリア志向の建築家の卵と違って、デザイナーの卵は営業・宣伝・多作主義と、早いうちから「作ること」に向き合う。
登場デザイナーは、尾原史和(スープ・デザイン)、北川一成(GRAPH)、佐々木信(3KG)、佐藤直樹(ASYL DESIGN)、信藤三雄(contemporary production)、セキユリヲ(ea/サルビア)、祖父江慎(cozfish)、浜田武士、東泉一郎(HIGRAPH)、平林奈緒美の10名。
もちろん、インテリアデザイナーだったら、乃村工藝や丹青社、コピーライターや映像では電通、博報堂から独立するという王道ルートがあるというのを踏まえたうえで、
叶うか分からない無謀な生活を職業に変えてしまうデザイナー達の体験談はちょっと惹かれるものがあった。そんなわけでこの『僕はこうしてデザイナーになった』を手に取りました。
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